ネガ・テクノロジーとは?
例えば、化学装置は実験室または小規模装置で得られた反応や分離データに基づきスケールアップし、工業生産装置化される。予定の目標に合致した工業生産装置を設計するには、その装置の核となる技術があり、これを「ポジ・テクノロジー」と呼ぶことにする。
一方、実際の運転が順調にできるようになるまでには、多かれ少なかれ製品のスムーズな生産を妨げる現象(「ネガ・フェノメナ」と称することとする)に遭遇する。汚れ閉塞問題や腐食、発泡問題などが、それにあたり、これらネガ・フェノメナの原因やメカニズムを追求し、解決の方策を示唆するための技術を「ネガ・テクノロジー」と定義する。端的にいえば、ポジ・テクノロジーは造る技術、ネガ・テクノロジーは、防止する技術と言える。純国産の言葉である「ネガ・テクノロジー」は、理論体系されているとは十分に言えるものではないが、設備の長期連続安定運転には不可欠な技術である。
今後は、「ネガ・フェノメナ」を定量的に理論体系化していくことが、設備長期安定運転のキーであると言えるのではないか。
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